インプラント治療のトラブル(失敗や問題点)
インプラント治療は現在多くの歯科医院・大学病院で非常に多く行なわれています。そして残念ながらトラブル(失敗や問題点)も報告されています。きちんとした知識と技術に基づいてインプラント治療は行なわれないと大きなトラブルや失敗になってしまいます。ここでは、大きなトラブル・失敗になる前にきちんと対応できるように歯医者も一緒になって確認してみましょう。
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〜インプラント手術後、1週間経過しても疼痛(痛み)が持続している。
インプラント手術後の痛みは反応性炎症が主で、通常一過性のものです。手術の大きさ範囲等によりますので、一概には言えませんが、術後1週間を経過しても疼痛(痛み)が持続している場合は、手術部位の感染、あるいは隣在歯とインプラントが近接し、歯根膜炎様の疼痛(痛み)を邪気していることを考えます。
対応:
・手術部位の排膿、膿瘍形成等の術後感染所見の確認
・血液検査による急性炎症所見の確認
・エックス線画像の確認
臼歯(奥歯)であれば・・・下顎は神経損傷の確認
・・・上顎はサイナス(上顎洞)穿孔の確認
・インプラントと隣在歯の関係・・接触あるかの確認
・心因性疼痛(痛み)の確認
歯科医院・大学病院(歯医者)サイドの予防策
細菌感染対策と手術部位の解剖学的構造の充分な把握
・ 慢性感染巣
インプラント埋入手術処置部位の近くの慢性感染巣(根尖病巣、歯周病、上顎洞炎など)の存在は、インプラントへの感染や感染病巣の急性転化等を引き起こし、化膿性炎症による疼痛(痛み)の原因となります。感染病巣はインプラント処置手術前に治療をしておくことが原則です。
・ 術後感染予防
インプラント埋入手術は人工物を生体に埋め込む治療であり、通常の創傷治癒と比較し創閉鎖を遅らせる傾向にあります。したがって軟組織が治癒するまでの期間(5〜7日間)は予防的抗菌薬の投与が必要です。抗菌薬の種類は抜歯等の小手術に準じて選択します。歯科医院(歯医者)サイドは患者さんが服用しないことも想定すべきです。現在、ジスロマック等は短期間の服用で長期間の効果が得られます。特にジスロマックSRは1回の服用で1週間の効果があります。このようなことも考えてくれる歯科医院(歯医者)は、患者のために優しいといえます。
・ 解剖学的構造物の把握
インプラント周囲の解剖学的構造物(下歯槽神経、上顎洞、隣在歯)と予定するインプラントとの三次元的位置関係をレントゲン、模型等で充分に確認しておくことが必要です。