2012年03月03日

骨粗しょう症治療に骨破壊のたんぱく質特定

歯科研究チームは、体内の特定のたんぱく質の働きによって骨の損傷が進むことが分かったと発表した。マウス実験で、そのたんぱく質の働きを抑える物質を投与すると、骨の劣化が止まった。応用することで、骨粗しょう症などの治療薬の開発に役立つ可能性があるという。
このたんぱく質は、骨を作る骨芽(こつが)細胞が分泌する「Wnt5a」。
 実験でマウスの体内にWnt5aが増えると、骨を壊す破骨(はこつ)細胞が増殖した。その際、Wnt5aが破骨細胞内の別のたんぱく質「Ror2」と結合して破骨細胞を形成していた。
 このため、Wnt5aと結合しやすい別の人工たんぱく質を関節リウマチ体質のマウスに投与。結果、Wnt5aはRor2より先に、この人工たんぱく質と結合し、破骨細胞は増殖せず、損傷を食い止めたという。
 実験結果をまとめた論文は19日の米科学誌「ネイチャーメディシン」電子版に掲載された。
 「将来的には、がんの骨転移や歯槽膿漏(のうろう)などの治療にも応用できることが期待される」
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2011年09月29日

山口県でインフルエンザ:今季初の学級閉鎖 周南の幼稚園で集団感染 /山口

インフルエンザ:今季初の学級閉鎖 周南の幼稚園で集団感染 /山口県

 山口県は28日、周南市の幼稚園でインフルエンザの集団感染が発生し、同日から3日間の学級閉鎖を決めたと発表した。インフルエンザによる学級閉鎖は今季初で、新型インフルエンザが流行した09年を除けば過去10年間で最も早く、警戒を呼びかけている。
健康増進課によると、周南市の私立幼稚園(園児数127人)で27日、4クラスのうち1クラス(同31人)の園児8人がインフルエンザに感染したという。同クラスでは26日にも感染で休む園児がおり、他のクラスでも症状を訴える園児がいたという。インフルエンザ型はA型だが、新型かどうかは不明。
夏場も流行が続いた09年を除けば、例年は12〜1月ごろ集団発生を確認しており、同課では学校などにうがいや手洗いなどを呼びかける。
ラベル:山口県
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2011年09月21日

アルツハイマー病 かみ合わせが原因?

歯のかみ合わせが悪いと、アルツハイマー病の原因とされる物質が脳内で大量に増えることを、実験で確認し、15日に発表した。この物質は、かみ合わせを良くすると減るとみられ、「人間も歯の治療によってアルツハイマー病が改善する可能性がある」としている。

 アルツハイマー病は、たんぱく質の塊「アミロイドβ」が脳内に異常に蓄積することで発症するとされる。

 歯が少なかったり、かみ合わせが悪かったりするとアルツハイマー病にかかりやすくなるという疫学調査結果があることに着目。奥歯を削ってかみ合わせをおかしくしたラットと正常なラットをそれぞれ6匹ずつ8週間飼育し、その後に脳の海馬という部分を取り出してアミロイドβの蓄積量を調べた。その結果、かみ合わせ異常のラットは正常なラットに比べてアミロイドβの量が2-2・5倍多く、最大で7倍に達したものもあった。

 かみ合わせ異常の状態で4週間飼育し、その後の4週間は歯にかぶせものをして改善したラットでは、アミロイドβの量は正常な場合とほとんど変わらなかった。

 研究成果は米科学誌「ニューロモレキュラー・メディシン」9月号に掲載された。
ラベル:
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2011年09月12日

血液

血液をつくり出す細胞に異常が起きる難治性血液がんの一種「骨髄異形成症候群」の原因となる遺伝子を、東京大医学部付属病院らの国際共同研究チームが発見した。現在は根本的な治療法は骨髄移植のみだが、遺伝子の発見が治療薬開発につながる可能性があるという。論文は11日付の英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。
 研究チームは患者29人の遺伝情報を詳細に解析。細胞が遺伝情報をコピーする際、必要な部分だけを選び出す「スプライシング」に関わる複数の遺伝子に、高い確率で変異が生じていることが分かった。
 さらに患者316人と、他の血液がん患者266人を比較。これらの遺伝子に変異がある割合は、骨髄異形成症候群で最大85%だったのに対し、他は数%以下だった。変異させた遺伝子をマウスの細胞に導入し、血液をつくる能力が低下することも確認した。 

ラベル:血液
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2011年08月09日

「本物の歯」で入れ歯

高齢化や事故で歯を失った人が、「本物の歯の入れ歯」の移植を受け、自分の歯が再生する。夢の治療の実現を期待させる基礎技術が、東京理科大と東北大、東京医科歯科大の研究チームによってマウスで初めて開発され、12日付の米オンライン科学誌プロス・ワンに発表された。
 東京理科大の先生らは、マウス胎児から歯のもとの細胞を採取し、歯の原型「歯胚(しはい)」の段階まで培養。プラスチックの型枠に4、5本並べて入れ、腎臓皮膜下に一時的に移植した。
 2カ月弱かけて大きさがそろい、エナメル質や象牙質、歯髄、歯根膜を備えて歯槽骨でつながった「再生歯ユニット」に成長させてから型枠を外し、歯を抜いた跡に移植した。1本移植した場合の詳細分析では、顎の骨と結合し、歯髄に血管や神経もでき、餌をかみこなせることが確認された。
 人間の場合は、歯のもとの細胞をどのように準備し、体内や試験管内でユニットまで成長させるかが課題。移植に伴う免疫拒絶反応を避けるには患者自身の細胞が望ましく、少年なら親知らずの歯胚、大人なら皮膚細胞に遺伝子群を導入して作る万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を利用できる可能性がある。
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2011年07月13日

小児科疾患・耳鼻咽喉科疾患・救急

小児の口腔内刺創、CT検査を
鉛筆や歯ブラシ刺創、的確な診断で的確な治療に

小児科疾患・耳鼻咽喉科疾患・救急
鉛筆で口腔内に刺創を負った女児のケースと歯ブラシで喉を突かれた女児のケースを示し、口腔内の刺創では積極的にCT検査を実施すべきと強調した。

5mmの芯を摘出
 1例目は、CTによって、喉に刺さった鉛筆の芯がうまく診断されたケース。

 11カ月の女児が鉛筆をくわえていたところ、姉が背中を押して、鋭端が口腔内に刺さった。直後に鉛筆は取り出された。問題になったのは、芯の先端が折れて見当たらなかったこと。口腔内から出血も見られたために、女児は救急受診した。

 鉛筆の芯は画像診断。最初に頸部単純X線写真を撮影して、上咽頭の咽頭後壁に異物影が見られた。さらに、頭頸部単純CT検査を実施し、CT値が370HUから390HUの異物が上咽頭の後壁に確認された。鉛筆の芯による、上咽頭異物と診断した。

 治療の結果、女児は良好に回復した。冨田氏らから依頼を受けた耳鼻科医が、全身麻酔で、咽頭扁桃の右側にあった傷を確認し、5mmほどの鉛筆の芯を摘出する手術を実施した。入院期間は6日ほどで、退院に至った。

膿瘍が画像に写る
 もう1例は、歯ブラシの柄で喉が突かれたケース。2歳の女児が歯ブラシをくわえて、転倒して、歯ブラシの柄が喉の壁を突いた。喉から出血があったものの、ほどなく血は止まった。

 受診したきっかけは、転倒した翌日に咳が出て、発熱、喘鳴があって、呼吸苦が出現したためだった。

 救急外来を受診して、炎症が疑われる所見が見られた。胸部単純X線写真では、右肺野に浸潤影があって、肺炎と診断されて入院となった。

 そのほかの所見も肺炎を疑わせるに十分だった。体温は38度、血中の酸素飽和度は93%。両肺野に湿性ラ音が聞かれた。血液所見は、白血球が1万3270/μLで、CRPが22.8mg/dLと炎症反応の上昇が見られた。右側軟口蓋には、微小な点状の粘膜下出血が見られた。

 問題となったのは、入院後に抗菌薬でなかなか解熱しなかった点だ。その後、女児が「頸部を動かせない」「食事を取りたくない」と訴えるようになり、担当医は歯ブラシを喉に突いた点を重視。頸部のCT撮影を実施した。その結果、咽頭後壁の肥厚を確認。咽頭後壁から鎖骨上までの膿瘍の進展と診断した。担当医は、抗菌薬を変更して、10日間投与。膿瘍が消失して、回復に向かった。

小児1割で経験
 咽頭への刺創はまれではないと注意を促した。長野県の報告では、物を口にくわえて受傷した経験は、1割程度の小児で確認されていた。おもちゃが3割弱で最も多く、歯ブラシが2割弱と2番目に多かった。

 合併症は、重症となる可能性もある。口腔粘膜外傷の感染合併のほか、頭蓋内損傷、頸動脈や頸静脈の血管損傷、縦隔気腫、頬脂肪体脱出、鼻腔穿孔などが報告される。「深部の合併症は注意を要し、合併症を疑った場合には、迅速に結果が得られるCT検査が有用」と述べた。
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posted by 8020 at 07:55| 歯ブラシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月28日

「8020運動」は幼児期から

 病気になってから診療所や病院に行くというのが従来の考え方でした。一方、病気にかからない努力もかなり前から進められています。不老不死は無理としてもアンチエージング(抗加齢)についての話題には事欠きません。年をとると視力が低下し、耳が遠くなり、歯が抜け落ちるのは当然と思われていました。しかし、現在では歯が抜け落ちることは老化現象から仲間外れになりつつあります。

 89年に始まった80歳で20本の歯を残そうとする「8020(ハチマルニマル)運動」は大きな成果を上げています。達成者は全国平均(05年度歯科疾患実態調査)では20%を優に超え、調査年の本年ではかなり高い値が期待できます。

 老年期に近づいてから口腔(こうくう)に関心を持っても間に合わないことがあります。私たちは病院の母親学級に歯科の立場で積極的に参加してきました。妊婦に対して、妊娠中の歯と口腔衛生の重要性を説明し、誕生後の赤ちゃんのための実習もしています。

 一昔前は、妊娠すると歯がだめになり、1人出産するごとに歯を1本失うといわれました。現在は出産数が少ないので目立たないだけなのでしょうか。そうではありません。つわりの時に刺激の強い歯磨剤を使うと、気持ち悪くなって磨けない人が多く出て口腔内が不潔になるからです。そういう方には、小さな歯ブラシに水だけつけて、体調の良いときに磨くことをお勧めします。

 また、赤ちゃんには歯が生える前から、授乳後に口の周りをふきながら口の中も指で触り、慣れさせますと乳歯が出た後も歯磨きを嫌がりません。少し大きくなれば親の歯磨きを見て子どもたちが毎食後磨くようになります。

 幼児期の親の愛情は子どもにとって一生の宝です。子どもの口腔衛生状態を気にかけないことはネグレクトの一つで、多数の虫歯や重症の歯肉炎が見られることがあり、口の中を診ると児童虐待の有無が想像できます。親の管理下にある12歳の永久歯の平均虫歯数は1・4本です。親の思いが子どもの心に残り、多くの人は口腔のケアが習慣になり、一生を通じて歯を残すことにつながるのでしょう。
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2011年06月01日

若い女性の歯が退化

女子学生124人の歯型を調べた結果、若い女性のかむ力が弱くなり、親知らず(第3大臼歯)の退化が進んでいることが分かった。後藤教授は「乳児期にもっと固い食べ物をかむ習慣が必要」と指摘する。
 対象は歯科衛生科で学ぶ学生で、18〜20歳。咋春、上下のあごの石こう模型を採取し、歯の特徴を調べた。
 歯数は24〜32本で平均28・2本。基本の32本は6人だった。上あごの親知らずの欠如が82・2%。その前の第2大臼歯も退化が進み、三角形に変形傾向が見られる。第1大臼歯への影響も出ている。下あごの親知らずの欠如は71・8%だった。
 後藤教授は「人類の歯の退化予測」を新人・現代人段階(抜歯も含め32本)と未来型現代人段階(28本)に分類。調査では未来型が57・3%で、新人・現代人は12・1%、中間(29〜31本)が24・2%だった。
ラベル:歯,退化
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2011年05月24日

歯10本以上で認知症予防効果

75歳以上で身の回りのことを一人でできる人(自立高齢者)のうち、歯が10本以上残っている人の割合は、認知症の場合より2・2倍高いことが、県歯科医師会の調査でわかった。同会では、早めの口腔(こうくう)ケアが認知症予防に効果があるとみて、関係機関と連携して啓発を進めている。
県歯科医師会は2008年から10年にかけて、県内の75-84歳の計682人(男性278人、女性404人)を対象にアンケートを実施。このうち、自立高齢者は587人で、認知症の人は95人。認知症のため自ら説明できない人には、介護者から聞き取りした。
その結果、歯が10本以上残っている人は、自立高齢者が49・6%だったのに対し、認知症の人は半分以下の22・1%にとどまった。「硬いものがかめるか」という質問でも、「かめる」と答えたのは、自立高齢者が70%で、認知症の人は40%。自立高齢者の65・4%は入れ歯をしているが、認知症の人は35・8%と低かった。
結果を踏まえ、歯科医でなくても、口の中の清潔度や病気などを確認できるチェックシートを1500部作成し、県内の保健所や介護施設などに配った。
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2011年05月21日

歯周病菌:動脈硬化悪化の因果関係、遺伝子レベルで証明

 歯周病菌が動脈硬化を悪化させることの因果関係について、新潟大の研究グループが、遺伝子レベルでの証明に成功した。米科学誌プロスワン電子版に発表する。

 実験用マウスに週2回、歯周病菌を投与。一定期間経過後に肝臓や血管の組織を調べたところ、動脈硬化のリスクを減らす善玉コレステロールを生み出す遺伝子の発現量が低下していたことが判明した。

 また、動脈硬化を起こしているマウスへ同様に菌の投与を約5カ月間行い、動脈の内側を調べたところ、菌を与えていないマウスでは病変の面積が6%だったのに対し、投与したものでは45%に拡大したという。

「歯周病が動脈硬化を悪化させることはこれまでも統計調査などで明らかになっているが、遺伝子レベルで証明したのは世界初。歯周病の予防や治療で動脈硬化の発症が抑えられ、医療費の抑制にも結びつく」と発表。
posted by 8020 at 07:45| 歯周病(インプラント研究会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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